このところ鎮静化していたと思っていたコロナ脳が、またぞろ活動し始めた。
まずはこの記事「東京都、きょうの感染者数280人台の見通し 過去最多更新」から↓

『東京都の小池都知事がさきほど記者団の取材に応じ、途中経過としたうえで、きょうの新型コロナウイルスへの感染者数が280人台となる見通しであることを明らかにした。今月10日の243人を上回り過去最多となる見通しだ。
小池都知事はきのう夜、きょう発表する予定の新型コロナウイルスへの感染者数の見通しについて「数字自体はまだ何もつかんでいない」としたうえで「検査件数が初めて4000を超える。いまは6500件の検査能力を確保しているが、そのうち4000を超えての検査を行っているので、どれだけ陽性者が出てくるのか。少し身構える感じだ」と述べている。(ANNニュース)』
相変わらず、何を言っているのかわからない突っ込みどころ満載の小池氏の発言だが、要は「感染者が多くなるかもしれないので、とても心配だ」とでも言いたいのだろう。
意味不明の東京アラート
それにしても、この「身構える感じ」っていったいなんなん?身構えてどうすんだっつうの。過去にこの人が身構えた結果起こした行動はろくなものがない。その典型が東京アラートなるもの。
このアラートは「1日あたりの感染者数(1週間平均)が20人以上、感染経路が不明な人の割合が1週間平均で50%以上、週単位の感染者数の増加率が1倍以上」などというもので、6/2に発令され6/11に解除された。しかし、その後も感染者数は増え続け、6/10と6/17の週は30人以上、
6月26日から30日までの5日間は連続して50人以上が確認されている。しかし、小池氏は東京アラートなるものを発することはなかった。ちなみに、アラート解除は小池知事が都知事選に出馬を表明した前日であり、全業種への休業・自粛要請解除は都知事選告示の翌日です。ま、普通に考えたら選挙のためにパフォーマンスなのね、と思われても仕方がない。
しかも冒頭の記事に戻ると今日の感染者数は243人。すでに東京アラートなるものを出す基準の10倍以上の数字。そこで出た小池氏の発言は「身構える」だ。冗談かよ(笑)。
しかし、わたしが言いたいのはそんなことではない。そもそも東京アラートどころか緊急事態宣言すら必要なかったと言うことだ。それについてはこちらで書いていますので割愛しますが。

数字を見ることができないコロナ脳
何度も言いますが、問題は死者数であり重篤者数。感染者数が何人になろうがそんなのカンケーねー。いちいち風邪にかかった人数を数えてどうすんだっての。東京都の死者数、重篤者数は6月末から全く増えてません。7月に入ってからはまったく死んでないのです。
でもこんな話しをコロナ脳の方々にしても無駄。かえってくる答えは決まって「だって怖いじゃない」笑。頼むから数字を見てください。東京の人口は1千4百万人、コロナ死は325人。コロナで死ぬ確率は0.0023%です。
わたしの周りで肺炎死、インフルエンザ脳症死、を聞いたことはあるけど、コロナ死を聞いたことはない。
本当、こういう人たちに聞いてみたい。「なんでインフルエンザは怖がらんのか?交通事故死は怖がらんのか?」
基本的人権すら売り渡そうとするコロナ脳
本日、恐ろしい記事を見ました。これです↓

8割接触を減らせと言ったことで有名な8割おじさん西浦氏。この人、「何もしなかったら」40万人死ぬと言って反コロナ脳の人に失笑を買った人でもあり、後で自身もその計算データに誤りがあったことを認めている。この西浦氏の発言をざっくり要約すると、「移動をしないような街づくりをしろ」、と言うこと。
冗談じゃない。これを実現したら交通産業、旅行産業、旅館業、飲食業は壊滅的な打撃を受け、日本は沈没する。そもそも人は基本的にどこにでも自由にできる権利を有している。全国で千人にも満たない死者のためにこんな馬鹿げたことを実現されたらまじでたまらない。
それを言うんだったら年間3千人死んでる交通事故は危険なので車は廃止、年間2万人死んでる風呂は禁止にしろってなるだろう。
こういった人たちが決定的にわかっていないのが、人はリスクを覚悟して生きているということだ。人は死ぬ確率は0ではないのが移動のために飛行機に乗り、新幹線に乗り、車にも乗る。
この7月に起こった九州豪雨の死者数は今日時点で68人。その8割は水死、つまりは川の近くに住んでいた人たちだ。豪雨での水死のリスクを0にするなら、川という川、東京ならば荒川、江戸川の近くに住んでいる人たちはみな引っ越しさせろということになる。
「センチメント」でもの事を判断してはいけない。科学的な事実に基づいた数値を見て、合理的に判断しなければならない。そうでないと、あなたも恐ろしいコロナ脳に冒されることになる。