政府が混迷を極めている。
Gotoトラベルの東京除外だ。そもそもこの施策はコロナで大打撃を受けた旅行業にテコ入れするため、旅行した人に一定額の補助をしようとする施策だった。政府は当初全国一律の適用を想定したが、16日、一転東京都を除外すると決めた。
東京でコロナ感染者が増える(7/17時点で293人)という状況の中決断した苦肉の策だ。当初は8月開始の予定を前倒ししようとしたが、今度は逆に思い切りブレーキを踏み込んだ感じだ。
「出典元:NHK」
巷の人たちはこんな感じ。

横浜に宿泊して東京観光した場合は?

東京発着って?

は?2万円自腹?
東京都除外の定義って何?
「旅行会社も大混乱で、すでに、旅行会社などには問い合わせが寄せられており、ある大手旅行会社の都内の支店では、神奈川県に住む客から「ここの支店で予約済みの旅行は補助の対象になるのか」といった問い合わせがあったという。
都外在住なら対象となるはずだが、担当者は「伝えられるのは政府が発表した範囲内。詳細は分からず現場は困惑している」という。
国交省の17日の説明によると、対象外となる東京都民かどうかは、住民票に登録された住所で判断する。
まず、旅行会社の窓口やネットなどで予約する際には住所を自己申告してもらい、ホテルなどのチェックイン時にも運転免許証や保険証などで住所を確認する。
当面の間は旅行後に申告して割引分のお金を還付してもらう仕組みになっており、還付の手続きでも住所がわかる書類のコピーなどを求めるという(朝日新聞)」
最初は自己申告だが、最終的には身分の証明を求めるという話しだが、はっきり言ってしちめんどくさい。つまりは、除外された東京都民だけでなく、それ以外に道府県民も手続きの煩雑さを強いられることになる。
そもそも感染者数が増えたからってどうよ
しかも東京都と言ってもエリア的にその場所だけ隔離されてるわけではない。しかも隣接している千葉県、埼玉県、神奈川県からは毎日のように通勤で都内に入ってきている。それを旅行の時だけ制限するのは全く意味不明。
そもそも、感染者が増えたからといって死者や重篤者が増えるわけではない。下記のグラフは全国の死者数だが、全く増えていないどころか、多くても2-3人。重篤者数も同様だ。
「出典:東洋経済」
結局この施策、感染者は怖いが旅行業を助けなければという全く相反する思いを無理やりに妥協させた産物。感染が恐ければ旅行は自粛だし、旅行業を助けたければ少しくらいの感染に目をつぶってGotoトラベルを実行すべき。
わたしはこれまで何度も言ってきたが、コロナは風邪と変わらんので全く無視して問題ないウイルスと思ってますし、その根拠数値もブログに上げてきた。


すべてが後手後手
武漢が封鎖された時は即時封鎖が正しかったが、欧米から3週間遅れて封鎖したことで感染を拡大させた。
4月頭には、すでにコロナの実態が風邪同様と明らかになってきており、感染者数も収束に向かっていたので緊急事態宣言を出すべきではなかったが出し、さらに延長までした。
経済対策でヘリマネ(一時給付金)を出すべきところを出し惜しみ、公明党に言われてから閣議決定を覆して給付を決めた。
そしてこのGotoトラベル。何をやっても打つ手は後手か、やることが逆。
(アイキャッチ画像出典:観光庁)