ラミレス監督の「強行策」をデータで検証する

リテラシー

横浜DeNAベイスターズ、本拠地で巨人に3連敗しました。スコアは1-2、2-4、3-5。どの試合も横浜ファンからしたら、正直ガッカリものでした。第1戦についてはこちらに書きましたので、

佐々木が呆れ、谷繁は吐き捨てたラミレス監督の「謎采配」
これまでも中川の1回交代等色々疑問があったラミレスの采配。今日という今日は、ラミレスでは優勝は絶対にできないと確信した試合でした。正直監督就任以降の迷采配と言って良いかもしれません。中川投手交代の謎その前にまず7/16の中日戦の中川...

今日は昨日の第3戦についてお話しします。場面は9回表守護神の山﨑投手が打たれて追いつかれ、国吉が2ランを浴びまさかの逆転。

しかしその裏、3-5の2点ビハインド中井がツーベース、柴田がフォアボールを選びノーアウト1、2塁の場面。バッターは代打桑原。誰もがバントと思った場面。

この2日前、ブログでも触れましたが、5回裏降雨コールドが濃厚だった1-2の1点ビハインドの1アウト1塁の場面で、ピッチャーの井納に強行させ三振し、同点のチャンスを逃したことでかなりの物議をかもしたばかり。

さすがにここはバントと誰しも思った場面で、ラミレス監督の取った策はまたも強行

しかも井納は三振して最悪のゲッツーを逃れたが、桑原は強いあたりのショートゴロ、巨人の併殺網にかかり6-4-3のゲッツーで、実質試合終了。

一般的にはラミレス監督の「バント嫌い」は正しい

バントが大嫌いなラミレス監督。そのバント嫌いはデータでも現れています。今シーズン、バント数7個はセリーグ最小。巨人の1/2、広島の約1/3。

(画像出典:プロ野球データfreak)

しかし、実はこのバント総合的に見て強行策よりも点の入る確率は低いのです。

2014~18年の日本のプロ野球(NPB)における「得点期待値」(特定の状況からそのイニングが終わるまでに入った得点の平均)は、無死1塁の0.804点に対し、1死2塁では0.674点。つまり送りバントを決めて走者を2塁に進めると、期待できる得点は0.13点下がってしまう。

(出典:日経)
これはアウトが増えることで、2点以上取れる確率が減ってしまうから。無死1塁以外の状況でも、バントが得点期待値を下げるのは変わらない(表参照)。

よって、9イニングで得点を最大化するという野球の本質に照らすと、送りバントは有効な戦術とはいいがたい。

昨日のラミレス監督の強行策は正しかったのか

では昨日の場面、桑原の強行策は正しかったのか。答えはノーです一般的にはバントをやるよりも強行策を取る方が点の入る確率は高いのですが、時と場合によるのです

上記の表の無死2塁と無死1、2塁の場面の得点確率はプラス2.1ポイントと1.8ポイント。つまりこのケースに限ると強行策を取るよりもバントをしたほうが得点をする確率が上がるのです。

そして、昨日の9回裏はまさにそれでした。ノーアウト1、2塁で得点確率をあげるならばバントが正解

正直わたしも送りバントは嫌いです。初回ノーアウト1塁から送りバントをする監督を見ると、まじか!と叫んでしまうくらいです。

しかしながら、なんでもかんでもバントは嫌い常に強行策というのは違うと思うわけです。
あくまでも時(残り回)と場合(打者の打率、バッターが投手等)とデータによります。

データが大好きなラミレス監督ですから、今後巻き返してくれるとは思いますが。本当か?

(画像出典:横浜DeNAベイスターズHP)