本日づけ(2020/07/28 10:00:00)の金相場はこんな感じです。前日比何と+124円/g。
・ 本日のWeb金小売価格(税込)7,343円/g
・ 本日のWeb金買取価格(税込)7,273円/g
6/18日にも金に関する記事を書きました。こちらです。

「この時の金価格は6.584円/gでした。それから何と40日で759円も値上がり。でも、最初に言っておきますが、わたくし、なんと昨年2019年12月に手持ちの金を全て売ってしまっております、涙。売値は5,800円くらいだっと記憶してます。そうです、この辺りが際だと読んだからです。まさか、ここまで値上がりするとは思ってませんでした。」
と書いております。正直5,800円がいっぱいと読んでいたわたしは、まさか6,584円どころか、今の7,343円にまで値上がりするなどとは夢にも思っていませんでした。が、何とこの時から金投資を再開しても十分に儲けていたのです。
なぜ金は上昇したのか
結果論になりますが、値上がりの説明をしたいと思います。
まず5年グラフを見てください。
(出典:三菱マテリアル)
5年前は約4,500円/g、この5年で金は4割も上昇しています。1日1.55円の上昇、上昇額は2,800円/g。たらればですが、1,000グラム買っておけば、280万円の儲けがでた計算です。
今、巷では上昇要因についていろいろ言われています。
①コロナ禍による世界経済の失速、②米国(ドル)の実質金利のマイナス、などドルの代わりの金、つまり代わりになる通貨の面から投資されていると報じられています。
特に「コロナ拡大による先行きの不安」はものすごく、いつ第2波がくるのかと世界が戦々恐々としていて、この状況で経済状況に敏感に反映される株、FX、先ものなどに手を出そうというチャレンジングな投資家はいないと思います。
金相場はどうなるのか
しかし、わたしはこの要因の他に世界の安全保障情勢、特に米中関係の悪化が大きな要因になっているとみます。
1年グラフを見てみると、
(出典:三菱マテリアル)
1年前は5,400円で、この1年間で3割5分、1日当たり5.2円の上昇。
(出典:三菱マテリアル)
1か月グラフを見てみると、1月前は6,700円、この1月間で1日当たり20円上昇しています。つまり、大きな伸びはここ数か月です。ここ数ヶ月で米中関係に起こったことをまとめると
7月24日アメリカは声明を発表し、ヒューストンの中国総領事館の閉鎖を発表、これに対し中国政府は、内陸部の四川省 成都にあるアメリカ総領事館が閉鎖されたと発表。領事館閉鎖は国交断絶の一部でもあり、両国の安全保障関係は悪化の一途を辿り、これから抜き差しならない関係になってくると思われます。
金市場もそれを先読みし、敏感に反応したのではないかと思います。
7月23日、ポンペオ米国務長官は、対中政策に関する演説で中国への苛烈な批判を展開した。「中国(共産党)は国内ではより独裁的になり、世界では自由への敵対姿勢をより強めている」と、はっきりと共産党批判をしています。当初貿易関係の悪化だったものが今や安全保障、それどころか共産主義VS自由主義のイデオロギー対立まで来ていて、両国は簡単には引かないと考えられています。
なので、これからも米中関係のさらなる悪化に伴い、金相場は上がり続けるのではないかと思っております。