さて、前回のブログでYouTuberは目指すなという記事を書きました。こちらです。↓
当たり前だけど時間は有限なんやで
今日は、なぜ不労所得が良いのかということを話したいと思います。これがわかっていないと、働いて金をせっせと貯蓄するのが正しいんだ!というセンチメントな理論に負けてしまうからです。
結論から言うと時間は有限だからです。当たり前と、と言えばあたりまえなのですが、実はこのことをわかっている人は少ないのです。
例えば、あなたが東京にいて大阪でとある人と待ち合わせたのですが、すっぽかされました。その時あなたはこう言うでしょう。
バカやろー、新幹線代返せ!
と。でも本当に返してもらわなければならないのは金ではなく往復5時間の「時間」なのです。
時間は有限である以上、それを仕事に使うのはもったいない。ましてや苦役に使うなんてもってのほかなのです。よって、目指すべきは苦労して金を稼ぐYouTuberではなく、労せずして金を稼ぐ不労所得者です。不労とは「働かず」です。働かなくても入ってくる所得です。
ワイ、1年365日寝る間も惜しんで働いて、年収3000万円稼いでるんやでー
アタクシ、1ミリも1秒も働かんで年収300万円なんです
のどちらが魅力的かと考えるかです。もちろん、四六時中働いて年収3000万円が良いというのも人生です。
一生のうち「自由になる時間」は人生の半分以下
・80歳まで生きるとしたら人の一生は70万時間。
・仕事している時間は、大卒が65歳まで働くとして、43年×250日×11時間(通勤含む拘束時間)=12万時間。
・寝ている時間は80年×365日×7.5時間=21万時間。
12時間万時間(労働)+21万時間(睡眠)=33万時間で、70万時間(一生)-33万時間(自由に使えん時間)=37万時間となる
しかし、この37万時間の中に必ずしなければならない時間、トイレ、洗面、食事、入浴等々がある。これを2.5時間として計算すると、80年×365日×2.5時間=7万時間
37万時間-7万時間=30万時間(自由になる時間)
つまり「自由になる時間」は、人生70万時間の半分もないのです。
爺さんになってから遊ぶつもりかい
さらにさらに、この30万時間の多くは65歳の定年以降が大きく占めることになるのだが、よく考えてみて欲しい。65歳のあなたは今のあなたではない。肉体も気持ちも、体調もです。若い時のようにはとてもじゃないけど動かないんです。65歳でサーフィンやるかな、とはならんのです。さーて囲碁でも打つか、っとなるのが普通。「ゲートボールやるか」ってのが関の山。
第5代ローマ皇帝ネロの幼少期の家庭教師としても知られ、ストア派哲学者としても著名な「セネカ」はこう言っています。「人生の短さについて(セネカ著)」
『多くの人が次のように言うのを聞く。「わたしは50歳から暇な生活に退(しりぞ)こう。60歳になれば公務から解放されるだろう」。ではお尋ねしたいが、君は長生きすると言う保証でも得ているのか。生きることを止める土壇場になって、生きることを始めるのは時すでに遅しだ』
セネカは紀元前の人間です。今の人間に十分通じることを言っているのに正直驚き。彼はこうも言ってます。
『わたしはよく不思議に思うのだが、誰かが時間をくれるように求めると頼まれた方はいとも簡単にそれに応じてしまうことだ。なんでもないように求められ、なんでもないもののように与えられる。何より尊いものである「時間」がもてあそばれている。時間は無形であり、肉眼には映らないから人々はそれを見失ってしまう』と。
どうでしょうか。時間の貴重さ、不労の大切さがお分かりいただけましたでしょうか。
というわけで、今回はこれまで。また次回に。
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