なぜジャパネットたかたは「むりょう」の発音を変えたのか

リテラシー

以前のエントリーで、「ジャパネットたかたの「むりょう!」の発音に隠された恐るべき戦略」と題して「むりょう」のイントネーションが、東京と違うことについてお話ししました。こちらです。

ジャパネットたかたの「むりょう!」の発音に隠された恐るべき戦略
ジャパネットたかたといえば、先代社長である創業者の高田明氏。あの甲高い声と独特のイントネーションで、テレビショッピング業界を席巻し、明は、売上高1500億円を超える企業を一代で築いたカリスマ経営者で、ジャパネットたかたの名前を一躍メジャーに...

この中で、「そのむりょうの発音がキーです。東京ならば普通に発音は「む」から「う」までは並行した音程で上がりも下がりもしませんが、ジャパネットのむりょーは「む」が異様に上がるのです。そう地元の長崎弁です。(多分)」

と書きましたが、なんと、先日テレビで見たらあの独特の「むりょう」のイントネーションが消えて、標準語になっていたのです。

動画はこちら
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これまでひたすら「むりょう」発音にこだわってきたジャパネットたかた、がなぜ標準語にしたのか?、が疑問です。

わかったことは前回のエントリーで、わたしはこの「長崎へのこだわりこそが、ジャパネットの原点でありこだわり」なのではと書いたのですが、これを捨てたということです。

こだわりのあったものを捨てたのには理由があります。

1.視聴者からの指摘があった

これはありえないことではないのですが、可能性は少ないと思います。これまでも無料の発音は東京エリアのBSだけでなく地上波でも放送していたので、ここにきて急に指摘に対応したという可能性は低いと思います。

2.放送局からの指摘があった

これも可能性は低いでしょう。理由は1と同じです。

となると、考えられるのは

ジャパネットたかた社自身の判断

ジャパネットたかたは2015年、社長は創業者の高田明氏が引退し、息子さんの旭人氏に代わりました。
その後、2015年に設立した株式会社ジャパネットメディアクリエーションは、2019年(令和元年)11月29日にBS放送に係る衛星基幹放送業務の認定を受けました。

さらに、2020年に株式会社ジャパネットコミュニケーションデザインを設立し、ジャパネットメディアクリエーションから広告制作、番組制作、イベント企画機能を分離独立、BS放送開局に向けた準備を担当しています。

また、2019年9月に、グループ会社であるジャパネットメディアクリエーションが申請していた総務省の「BS放送等に係る衛星機関放送の業務認定申請受付」に対し、認定することが適当と認められ、チャンネル名を「BS Japanet Next」として、2021年の開局、放送開始をめざしているます。

2021年「BS Japanet Next」の開局を目指し、商品のクオリティーから人材のクオリティーまで日本標準にしようとしているのではと思うのです。

いずれにしても、あのMCの質の高さは他の通販番組を寄せ付けません。今後もジャパネットたかた社の戦略に注目です。

 

 

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